ペイ・デイは、給料日のことですよね。給料は週給もあれば、月給もあるでしょう。月給であろうと週給であろうと、頂けるものは嬉しいものであります。
サラリーsalary とも言います。サラリーは、ラテン語の「サラリウム」から出た言葉なんだそうですね。これは「兵士に与える塩金」の意味だったという。
サラリーが出てくる小説に、『爬虫類』があります。1950年に、丹羽文雄が発表した短篇。
「役員にすぎず、重役の手当はもらってはいるが、サラリーをもらっているわけではないのである。」
これは「名護商事」の、「新垣武信」という人物について。まあ、そういうこともあるんでしょうね。
ペイ・デイが出てくる小説に、『テキサス無宿』があります。大正十五年に、谷 譲次が発表した物語。
「土曜日だから給料日だった。」
谷 譲次は「給料日」と書いて「ペイ・デイ」のルビをふっています。たぶん、週給だったのでしょう。
谷 譲次の『テキサス無宿』には、こんな描写も出てきます。
「前髪で割ってらっぱずぼんとステコム掛けたような狐駈足のジャズが聞こえてくる。」
谷 譲次は「らっぱずぼん」と書いて「ベル・バトム・パンツ」のルビを添えているのですが。
たぶん、「ベル・ボトム」のことかと思われます。
どなたか白フランネルでベル・ボトムのトラウザーズを仕立てて頂けませんでしょうか。