ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。
5月14〜15日、東京•青山にあるAMANとArunaのショウルームで2015年秋冬コレクションの展示会が開催された。
コレクションの主なブランドは、THE GIGI(ザ ジジ)、Finamore(フィナモレ)、altea(アルテア)、POSTINA(ポスティーナ)、BERWICH(ベルウィッチ)、J.W.BRINE(J.W.ブライン)、Notify(ノティファイ)、DOUCAL’S(デュカルス)、AMBOISE(アンボワーズ)、ALPO(アルポ)、
そして、VENERTA KNIT WEAR、Josha SANDERS(ジョシュア サンダース)
…上記の中から注目のブランドをご紹介致します。
THE GIGI
「THE GIGI ザ ジジ」、2014年に誕生とまだ新しく、ピエルイジ ボリオリ(通称ジジ)と、その兄のマリオ ボリオリ兄弟が手掛けるブランド。贅沢な素材感と絶妙な柄構成によるスタイリングが特徴の重衣料主体のコレクションには新たなラグジュアリーの領域が。また、ストリートスタイルに都会的な洗練、或いは、少し懐かしさのあるイタリアン テイストを組み合わせた感覚が新鮮だった。
幾何学模様を打ち出しながらも、カラーリングや素材感とのマッチングが、とても今の感性に自然に溶け込むと言った印象も受けた。
altea
「altea アルテア」と言うブランド自体は歴史も古く、100年以上前のサルトーリ家に起源をもつ。そのサルトーリ家はネクタイの店舗から創業。特にかつて注目だったのは、ブロケード織りのネクタイ。
そんなファミリービジネスからアルテアはスタートし、2002年に入りメンズ&レディスのトータルブランドとして現在に至る。
今回、目立ったのはベーシックな3つボタンのジャケット、丸首のシンプルなケーブルニット、マルチカラーのニットジャケットなど。
シーズンテーマは「Style is in the detail(細部に宿るこだわりのスタイル)」、柔らかな素材感とヴィンテージテイストを重視しながらも、ディテールにこだわった英国スタイルを表現。アルテア独自のコンテンポラリーな表現が素晴らしかった。
BERWICH
「BERWICH(ベルウィッチ)」は、高級なボトムスのブランドで2004年に創業。
テーパードの細みのシルエットのパンツに定評がある。メイド イン イタリーならではの遊び心のあるディテール表現にも拘りながら、世界の国々への探究心と情熱をベースに様々なコレクションを展開してきた。
今回のコレクションの中でも、同ブランドのデザイナーが注力したのは、日本からのインスパイアされた「SAKE 1P(サケ1P)」。パンツのワタリ部が広めの1プリーツ、テーパード、ペグトップシルエット。これまでの細み主流のボトムスのトレンドに、新たな影響力をもたらすのでは……
以上のブランドのお問合せは
株式会社アマン TEL:03-6418-6039
Joshua SANDERS
「Joshua SANDERS)ジョシュア サンダース)」は、1986年 NYブルックリン生まれの、同ブランドのデザイナー。アンティークディーラーだった父の影響を受け、アート、ファッションを学びにPERSONS美術大学へ入学。卒業後、渡仏しパリで活動を開始。数々のブランドのコンサルタントを経験。後にイタリアのクリエイター集団と出会い、自身のスニーカーブランドを立ち上げた。
同ブランドのコンセプトは、「ストリートクチュール」。ジョシュアが育ったブルックリンのストリート スタイルを、現在彼が住むパリのクチュールという視点で仕上げたスニーカーのコレクションには、独自の世界観がある。
主な特徴は、ジャガード素材や特殊加工されたレザーなどを靴のアッパーに使用、さらに厚めのラバーソールを組み合わせたスリッポン型のスニーカー。特にアッパーのデザインが大胆且つカラーリングが魅力的だった。
上記ブランドのお問合せは
株式会社アルーナ TEL:03-6418-6039