ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。
6月2日(火)、東京 原宿にある靴と革製品の専門店「ワールド フットウェア ギャラリー神宮前本店」2階で、2015-16年秋冬の新作コレクションが発表された。
同店舗は日本の輸入靴店の先駆けで、創業から今年で36年にもなる。その間、世界の多くの靴ブランド等を日本の市場に独自導入し、顧客に紹介してきた。
創業当時から、単なる靴店舗と言うよりは、店内のインテリアなどにも様式美があり、接客スタッフの文化的なレベルも高い。それは、来店するカスタマーへの的確なアドバイスやサロンのような店舗の格調の高さからも窺われる。
今回、ワールド フットウエア ギャラリーのコレクション、テーマは「Decadans Babylonian」。かつての享楽の時代感も現代のラグジュアリーな感覚で着用できる、そんな代表的なモデルを紹介します。
現代の夜会には、上質な個性が際立つブラックスエードに羽のアクセントがある、オペラパンプスをアレンジしたようなモデル(Ducal)。そして、ヒョウ柄のスリッポン(Cordwainer)も、これまでのパーティシューズの常識を覆すのでは…..
LOBB’Sは、1974年創業のヴィンチェンソ・セネカ氏によるイタリアの靴ブランド。伝統的な靴作りを生かしながらも、絶妙なデザイン アレンジにも定評がある。
今回のドレスシューズ コレクションは、カラーリングと靴全体のシェープのバランス、さらに、靴の切り返しのカッティングや、ディテールの穴飾りも見事だ。
MIYAGI KOGYOは、同ワールド フットウエア ギャラリーが2009年に、共同で立ち上げた日本の靴ブランド。クラシックを超越したスタイルの靴作りには、日本人の技巧力がみなぎる。このサイドゴア ブーツは、アッパー部サイドゴアの切れ込み部の下部に、切り返しのない一枚仕立て。そして、靴底の縫い目もヒドゥン ステッチ(靴底の端を立ち上げて底材を縫い込み、その縫い目を伏せるステッチ)。つまり縫い目の見えない美しい仕上げとなっている。
久内敦史(きゅうない あつし)は、イタリア・フィレンツェのロベルト・ウゴリーニで働いた後、帰国し現在に至る靴職人。アザラシの革など、エキゾチックレザーを使った個性的なスタイルの靴が有名だ。今回のモデルは外羽根の1アイレット、しかも珍しい「バク」の革素材をアッパーに採用している。
PIKOLINOS (ピコリノス)は、1984年に創業したスペインの靴ブランド。ワールド フットウエア ギャラリー神宮前本店では、今年の4月より同ブランドのコンセプトショップをオープン。今回のコレクションには、コンフォートながら、カッチリと作り込まれたビジネスユースにも重宝しそうなモデルが目だっていた。
ワールド フットウエア ギャラリーからのお知らせ……
同店舗(神宮前本店)では、2階にに顧客対応の「WFG マエストロ サロン」が設けられている。主に靴のビスポーク、鞄のオーダー、カラーリング、シューシャイン、国内外のドレス&ドライビングシューズのパターンオーダー、コラボリミテッド・プレタポルテのシューズ、レディスシューズのビスポーク&パターンオーダー等、様々なプログラムが用意されている。
ゆったりとしたサロンで、マエストロによる技術の、おもてなしと細やかなサービスなど、味わい深いひと時が愉しめます。
「カロッツェリア ネグローニ in WFG」開催
8月22日(土曜日)〜9月上旬迄(予定)で、シーズン・イン・アニバーサリーフェスティバルを期間限定で開催。
世界でも類まれな日本発、ドライビングシューズのスリーディメンション オーダーシステムを導入したイベント、WFG マエストロ サロンで……..
WFG 神宮前本店
JR 山手線 原宿駅 徒歩10分 / 千代田線 明治神宮前駅 徒歩10分 / 銀座線 外苑前駅 徒歩10分
東京都渋谷区神宮前2-17-6 神宮前ビル
03-3423-2021