虹を見ると、心が輝きますよね。
虹は、「レインボー」。「雨の弓」という意味なんだそうです。フランスで、「アルカンシェル」。これは、「空の輪」。どちらにしても、夢のある表現ですよね。
虹。レインボー。虹と題につく歌に、『虹の彼方に』があります。映画『オズの魔法使』の主題歌。これを歌ったのが、ジュディ・ガーランド。
エドガー・ハーバーグ作詞。ハロルド・アーレン作曲。1939年の発表。ハロルド・アーレンは『オズの魔法使』のための曲を頼まれていた。でも、なかなか想が浮かんでこない。
ある時、奥さんと一緒に、映画を観に。ロサンゼルスの「グローマンズ・チャイニーズ劇場」へ。その時、ふっとメロディーを得た。と、同時に、「虹の彼方の何処かに」という歌詞も。
次の日、ハロルド・アーレンは曲を仕上げて、作詞家のエドガー・ハーバーグに見せたんだそうです。
さて、『オズの魔法使』の撮影はすべて、完成。でも、映画会社の重役は、「ノオ」。『虹の彼方に』は、14歳の少女が歌うには、大人っぽすぎる、と。しかしプロデューサーがなんとか重役を説き伏せて、カットしないで済んだという。
1939年に、ボーヴォワールは何をしていたのか。『ボーヴォワール戦中日記』に、詳しく出ています。
「青いタートルネックのセーターを着た割に男前の金髪や………」。
1939年10月13日 ( 金 ) のところに、そんな風に書いています。これは、ボーヴォワールがフジタの家で会った、ある青年の様子なんですね。
余談ですが。フランスではタートル・ネックのことを、「コル・ルーレ」と呼ぶんだそうです。