ポーランドは、東ヨオロッパの国ですよね。首都は、ワルシャワ。
また、ウオトカの都でもあります。もっともポーランドでは、「ヴォートカ」wódka
と呼ぶんだそうですが。「世界一度数が高い」なんて言われる「スピリタス」もまた、ポーランド産の酒であります。
でも、ポーランドは音楽の都でもありますね。だって、かのショパンを生んだ国なんですから。
昭和三十一年に、ポーランドを旅した音楽評論家に、園部三郎がいます。
「やがて遠くからブラス・バンドの音が流れてきた。ショパンの葬送曲だ。ショパンの祖国できく彼の音楽が、この曲だとは夢想もしなかった。」
園部三郎の紀行文『近代的なポーランド』に、そのように出ています。
園部三郎は、ショパンを偏愛した音楽評論家。1971年には、ポーランド政府から、文化勲章を頂いているお方なのです。
ポーランドが出てくるフランスの小説に、『贋のドミトリイ』があります。フランスの作家、メリメが1852年に書いた長篇。
「………ポーランド人は、民族的に独立を保持し、古代スラブ族とは自由勝手な関係にあった。」
同じくメリメの書いた短篇に、『エトルリアの壺』があります。この中に。
「………この男はアドニスのような美男で、ブラムメル風にネクタイを結んでいたのさ。」
これは「マンニ」という青年について。原文は、「クラヴァット」になっています。また、「ボオ・ブランメル」のことかと思われるのですが。
クラヴァットは無理としても、せめて今のネクタイを粋に結びたいものです。
どなたかボオ・ブランメル好みのネクタイを作って頂けませんでしょうか。