サーフィンとカンカン帽

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サーフィンは爽快な気分のものなんでしょうね。
サーフィンが好きだった映画俳優に、ジョン・ウエインがいます。
ジョン・ウエインの本名は、マイケル・マリオン・モリソン。1907年5月26日の生まれ。
1925年には、南カリフォルニア大学に進んでいます。南カリフォルニア大学でのマイケル・モリソンは、フットボール選手に。将来はプロのフットボール選手になるのが、夢。マイケル・モリソンは南カリフォルニア大学在学中の夏休みに、サーフィンを。このサーフィンに失敗して、肩を痛めてしまう。マイケル・モリソンとしては、フットボール選手の夢が一歩遠のいた感じでもあったでしょう。
そこで、というわけでもないのですが。アルバイトに精を出すことに。そのアルバイトが、フォックス撮影所での、大道具係。これはフットボール・ファンだった、西部劇俳優、トム・ミックスの紹介だったそうです。
マイケル・モリソンは大道具係のかたわら、ちょっとしたエキストラ役にも出てはいたらしい。でも、本人は俳優になろうとは思ってもいなかった。
ある日、大道具係として、机を運んだ。言われた場所に机を置いて、さっさと部屋を出る。このモリソンの様子を見ていたのが監督の、ラオール・ウォルシュ。ウォルシュは『ビッグ・トレイル』を思案中だった。その主役に、モリソンが抜擢されたのです。ウォルシュ監督は言った。
「名前は知らないが、奴の歩き方は、最高だ……」
こうしてモリソンはやがて、ジョン・ウエインとなったわけです。ジョン・ウエイン主演の『騎兵隊』が公開されたのが、1958年のこと。
1958年、フランスで制定された文学賞が、「メディシス賞」。2001年に「メディシス賞」を受けたのが、『フランス紀行』。ブノワ・デュトゥルトルの物語。この中に。

「駅前でお待ちします。ぼくは白いコスチュームを着て、カンカン帽をかぶって。スーツケースを持っていますから」

「ぼく」とは、アメリカ人青年、デイヴィッド。「駅前」とはパリのサンラザールのこと。白いスーツにカンカン帽。たしかに目印にはなるでしょうね。
さて、カンカン帽を被って。サーフィン見物に行くとしましょうか。

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