吉田 茂とバンダナ

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吉田 茂といえば、葉巻を手にした姿を思い浮かべますよね。
吉田 茂は葉巻に火をつけるのに、マッチを使ったそうです。イギリスの「ブライアント・アンド・メイ」のマッチが火の保ちがいいというので、愛用したと伝えられています。その葉巻は、「ヘンリー・クレイ」と「コロナ・コロナ」がお好きだったとも。
葉巻は薫りが命ですが。吉田 茂はいつも「ピノー」のオーデコロンをつけていたという。もうひとつ吉田 茂の愛用品は、パンス・ネ。鼻眼鏡。そうです、テンプル ( ツル ) のない眼鏡。鼻眼鏡は1930年に、ローマのイタリア大使だった時代から。そもそもはイタリア製だったのでしょう。
吉田 茂は服に凝るほうで。一度に同じ服を二着注文する習慣だった。
日本に吉田 茂がいれば、英国にはチャーチルが。

「私には、血、苦役、涙、汗のほかには何ひとつ提供できるものがありません。」

1940年5月7日の、英国議会での、ウインストン・チャーチルの演説の一部。
1940年、フランスのニースに生まれたのが、ル・クレジオ。ル・クレジオのお父さんは、イギリス人だったそうです。ル・クレジオの小説に、『偶然』が。この中に。

「……マドロス・セーターだけを着て。( 中略 ) バンダナをジーンズのポケットにずっと入れておいたのだが……」

これは帆船「アザール号」で旅するナシマの姿。ナシマは少女なんですが訳あって、男の子の恰好になっているという設定なんですね。たしかにジーンズにバンダナはよく似合うものです。
さて、バンダナを首に巻いて。吉田 茂の伝記を探しに行くとしましょうか。

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