名随筆と名シャツ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

名随筆にもたくさんあるんでしょうね。
たとえば、米原万里製。米原万里製であれば、これはどれを選んでも、「名随筆」と言えるでしょう。
米原万里は名随筆家でもあるんですが。それ以前には、同時通話者としても、活躍。通訳者から、随筆家へ。
でも、米原万里がほんとうになりたかったのは、建築家。これは少女の頃からの夢だったそうですね。
米原万里は1960年に、プラハへ。1964年まで、プラスで教育を受けています。その頃から部屋の模様替えが、特技。フランス人の同級生の言葉。
「マリは最高さ。家具さえ動かさなければ。」
これは井上ユリ著『建築家になる夢』に出てくる話なんですが。井上ユリは、井上ひさしの奥様。
井上ひさしの著書に、『ボローニャ紀行』があります。

「普通のシャツの襟付けはミシンで一直線に縫いつけられているのに、フライのは明らかに手縫いで、それも縫い目は三日月形にゆるやかに弧を描いています。」

これはイタリア、ボローニャの銘店「フライ」で、シャツを買った時の印象。
なにかお気に入りのシャツで、名随筆を探しに行くとしましょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone