聖書とタータン

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

聖書のひとつに、「七十人訳聖書」というのがあるんだそうですね。
旧約聖書をヘブライ語から、ギリシア語に訳したものとか。『ヤプトゥアギンタ』
『ヤプトゥアギンタ』は、エジプトのアレキサンドリアで訳すことに。そのために、十二の種族から六人づつの学者が選ばれて。合計、72人。この72人が、72日間で訳したという。で、72を四捨五入して、「七十人訳聖書」なんでしょうか。
七十歳になって、断筆宣言したのが、シムノン。もちろん、ジョルジュ・シムノン。ジョルジュ・シムノンは1903年。ベルギー、リエージュ、レオポルド街に生まれています。で、1973年に、引退宣言。でも、その後も、談話を録音しています。この録音を文章に起こしてもらったり。たしかに「断筆」に違いありませんが。
ジョルジュ・シムノンが1937年に書いたのが、『ドナデュの遺言』。『ドナデュの遺言』は、コートダジュールの小さな島、ポルクロールの別荘で書かれたもの。ただし、「メグレ物」ではありませんが。

「ミッシェルはいつもイギリス製生地のスポーツ服とゴルフズボン、それにスコッチチェックの靴下といういでたちだった。自分でみがきあげる靴はいかなるときでも光かがやいていた。」

場所はフランス、サン・ラファエルという設定。「スコッチチェック」はもしかすれば、アーガイル柄のことかも知れませんね。フランス人にもアーガイルやタータンを好きな人が少なくないようです。フランス人はそれを「エコセ」 ecossais と呼ぶみたいですが。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone