カウボーイは、牧童のことですよね。牛の世話をするので、カウボーイ。牛の世話はもとより、牛を遠くまで運んだりも。
アメリカ西部開拓時代には、男らしい職業の花形でもあったでしょう。カウボーイ、必ずしも少年に限ったわけでなく。大人のカウボーイも、中年のカウボーイも、年配のカウボーイもあったでしょう。
年配のカウボーイを描いた映画に、『荒馬と女』があります。『荒馬と女』は、1961年のアメリカ映画。マリリン・モンローと、クラーク・ゲイブルの共演。奇しくも、モンローにとってもゲイブルにとっても最後の映画になっています。
『荒馬と女』の背景は、ネヴァダ州リーノ。リーノは一定期間滞在すれば、女の人が自由に離婚できる土地柄。そこに離婚のためにやって来るのが、モンローの役柄。ゲイブルはリーノのカウボーイという設定。
この逆さまが、「グレトナ・グリーン・マリッジ」。昔、英國で結婚できない二人は、スコットランドの、グレトナ・グリーンに行けば、いとも簡単に結婚できたという。もっともこれは、1938年をもって廃止されたそうです。
リーノはReno と書きます。これに似たものに、「リーノ」 leno があります。これは「紗」に似た薄く、透ける生地のこと。おそらくフランス語の「リノン」 linon から来ているのでしょうね。もともとは麻糸で織った平織地。
カウボーイが出てくる小説に。というよりも、題名からしてすでに、『カウボーイが好きだから』があります。1992年に、パム・ヒューストンが発表した物語。
「私が本物のカウボーイにはじめて会ったのは、その翌日の午前五時のことだった。」
『カウボーイが好きだから』の中に、こんな描写も出てきます。
「カットオフ・ジーンズとシャンブレーのワークシャツを着た女が家の戸口に立っている。」
「カットオフ」はジーンズに限らず、よく使われる言葉です。たとえばジーンズを半分に切れば、カットオフ・ジーンズ。
たしかにその通りなのですが。この「カットオフ」にはシルエットに対しての形容も含まれています。より細く、より長くラインのハーフ・パンツを。
さて、カットオフ・ジーンズで、カウボーイを気取ってみましょうか。