モールスとモヘア

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モールス信号は、よく知られていますよね。モールス・コード
モールス符号とも呼ばれるんだそうです。いわゆる「トン、ツー」であります。いや、「ツー、トン」でしょうか。とにかく「・」と「ー」だけを組み合わせて文字を創ったのですから偉いものです。まさに「点と線」の言葉であります。
モールス信号の歴史も古いんだそうですね。1838年に生まれているんだとか。アメリカの、アルフレッド・ヴェイルという人が考案。アメリカ、モリス・タウンの、「モールス信号社」が最初の信号を送ったと伝えられています。1838年1月8日のこと。モールスは会社の名前だったんですね。
1912年は、「タイタニック号」の悲劇があった年でもあります。「タイタニック号」でももちろん、モールス信号は使われています。それを実際に打ったのは、一等無電士の、ジョン・G・フィリップス。1912年4月15日、午前零時15分のこと。「C Q D」と「M G Y 」とを。「C Q D」は当時の救助信号。「M G Y」は、「タイタニック号」を示す船名。これは、ウォルター・ロート著『タイタニック号の最期』に、詳しく書かれています。また、『タイタニック号の最期』には、こんな描写も。

「ジャック・セーヤーはオーバーコートの下で、緑がかったツイード服とチョッキと、もう一つ下に着ているモヘーヤ織りのチョッキをいじっていた。」

ジャック・セーヤーは、ジョン・B・セーヤーの息子。ジョン・B・セーヤーは、鉄道会社の副社長だった人物。
文中の「モヘーヤ織り」は、おそらくモヘアのことかと思われます。アンゴラ山羊の毛で織った生地のことです。キッド・モヘアは、特に、仔山羊の毛を指すもの。
モヘアのスーツで豪華客船には乗りたいものですがね。

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