アゲインとアロハ

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アゲインは、歌の題名ですよね。でも、『アゲイン』という題の曲はあまりにも多くて。
ここでの『アゲイン』は、ジャズのスタンダード・ナムバーの、『アゲイン』。1948年の作なんだとか。私の大好きな曲でもあります。多くの歌手が歌っていますが、ダイナ・ワシントンが早かった記憶があるのですが。日本の歌手だと、松尾和子も歌っていて、すこぶる………………。
『アゲイン』の譜面を見ますと。最初に、「スロウリー、ウイズ・エクスプレッション」とあります。「ゆっくり、想いをこめて」でしょうか。まあ、それが難しいのですがね。
ダイナ・ワシントンの本名は、ルース・リー・ジョーンズ。ジョージ・ワシントンと親戚ではありません。
ジョージ・ワシントンがはじめてのアメリカ大統領になったのは、1789年のこと。大統領就任式には、ワシントンは最高の礼服で登場。それはヴェルヴェットとサテンの服装で、ブリーチーズの膝留めのバックルには、ダイヤモンドがあしらわれていたという。
ダイヤモンドのバックル、「アゲイン」と言いたいところですが。歌の『アゲイン』が出てくる小説に、『銀座二十四帖』があります。井上友一郎が、昭和三十一年に発表した物語。

「ジープはいささか勇気をふるって、前から好きでよくうたっていた「アゲイン」というのを低唱しだした。」

ここから日本語訳の歌詞が出てくるのですが。また、『銀座二十四帖』には、こんな描写も出てきます。

「コニイは、急にある考えを思い付くと、柱の折れたクギにぶらさげて真新しい白のアロハシャツを着流して………………」

「コニイ」は、銀座で花屋を開いている人物という設定になっています。たぶん白地の多いアロハ・シャツなんでしょう。
たまにはアロハで、『アゲイン』を聴きに行きたいものですね。

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