カンガルーとカウボーイ・ブーツ

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カンガルーは、動物の名前ですよね。オーストラリアにはたくさんのカンガルーが棲んでいるんだとか。カンガルーは、見るだけでユーモラスな姿をしています。
kangaroo と書いて「カンガルー」と訓むのですが。この文字もなぜか滑稽な感じがします。大きなポケットをもっているからでしょうか。
カンガルーが出てくる短篇に、『叙情歌』があります。昭和七年に、川端康成が発表した小説。

「やつぱり白い瓦斯ストオヴの両端には、カンガルウのやうな装飾がついてゐて………」

これは部屋の中を眺めている場面として。
そしてまた、『カンガルー』と題された小説もあります。1922年に、英国の作家、ロレンスが書いた物語。
長篇の『カンガルー』は、オーストラリアが背景になっているので、その題名になったものでしょう。そしてまた、「カンガルー」は人のニックネームでもあるのですが。

「サマーズとジャックはカンガルーの家に約束の時間きっかりに着いた。」

そんな一節も出てきます。
D・H・ロレンスは、1922年5月4日から、8月10日まで、オーストラリアに滞在しているのです。その間の43日間で、『カンガルー』を書き上げたという。これはちょっとした記録ではないでしょうか。

1924年に、ロレンスが発表した短篇に『王女さま』があります。この中にも。

「走る馬はカンガルーのように飛びはねて、木の陰に向かっていった。」

これもオーストラリア土産のひとつなのでしょうか。。
『王女さま』には、こんな描写も出てきます。

「………幅の広い革のベルトや、刺繍の施されたカウボーイ・ブーツに入れ込んだ。」

これは「彼」の履いているカウボーイ・ブーツとして。ロレンスはこの装飾についても、詳しく説明しているのですが。
カウボーイ・ブーツは爪先が尖っています。これは鐙に足を入れやすいための工夫なんですね。
どなたかポインテッド・トゥの、カウボーイ・ブーツを作って頂けませんでしょうか。

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