マガジンとマントル

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マガジンは、雑誌のことですよね。magazine
と書いて「マガジン」と訓みます。でも、マガジンが「雑誌」の意味になったのは、1731年のことなんだそうですね。
1731年以前には、「倉庫」を指す言葉だったとか。フランスで百貨店のことを「マガザン」。つまり「マガジン」と「マガザン」は親戚ということになるのでしょうか。
1731年に英国で『ジェントルマンズ・マガザン』が、創刊。この時、「我が書物は知識の宝庫である」。そんな意味から、『ジェントルマンズ・マガザン』と命名。これ以降、マガジンといえば「雑誌」を意味するようになったんだそうですね。

雑誌で忘れることのできないものに、『Adam』があります。その昔、フランスで発行されていた総合雑誌。総合雑誌なのですが、ファッション・ページも少なくはありませんでした。
読者は貴族だろうかと思ったほどに高級な内容でしたね。表紙は絵。たしかグリュオが描いていた記憶があります。
1960年代のはじめまでは刊行されていた大判の雑誌。もし、今、『アダム』が復刻されたなら、大きな話題になるでしょう。

雑誌が出てくる小説に『ベルリン・アレクサンダー広場』があります。1929年にドイツの作家、アルフレート・デーブリーンが発表した物語。

「興味津々の「マガジン」誌、一マルクがたったの二十ペニヒ」

これは広場の売店を眺めている場面として。
また、『ベルリン・アレクサンダー広場』には、こんな描写も出てきます。

「その男は赤いひげをいっぱいはやしたユダヤ人で、マントをはおり、黒いビロードの帽子をかぶり、ステッキを手にした小柄な男だった。」

マント。ドイツなら「マントル」mantel でしょうか。
どなたか美しいシルエットのマントルを仕立てて頂けませんでしょうか。

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