ディケンズとかんかん帽

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ディケンズは、英国、ヴィクトリア時代の作家ですよね。
『二都物語』、『大いなる遺産』、『クリスマス・キャロル』……。数多くの名作を遺しています。
ディケンズは最初、「ボズ」のペンネームを使った。『ボズのスケッチブック』は有名でしょう。
チャールズ・ディケンズには弟がいて、オーガスタス。このオーガスタスがふだんからチャールズのことを、「ボズ、ボズ」と呼んでいた。それをそのまま筆名にしたという。
ディケンズは英国を代表する文豪。ディケンズが小説で使った言葉が後に一般化した例さえあります。が、ディケンズ自身は正規教育はほとんど受けていません。独学。
ディケンズは1870年6月9日、五十八歳で死去。遺言では「ひっそりと……」と。でも、ウエストミンスター寺院の詩人の位置に墓があります。その墓碑銘に。「英国のもっとも偉大なる作家」刻まれています。
ディケンズの研究家でもあったのが、小沼 丹。小沼 丹は早稲田大学の英文学の教授でも。小沼 丹はある時英国に、ディケンズの足跡を訪ねています。で、ロンドンに「チャールズ・ディケンズ」という名のパブのあることを発見。小沼 丹の随筆に、『かんかん帽』が。

「麦藁を固く編んで造つたものださうだが、上が扁平で、何となし愛嬌のある帽子だつと思ふ。」

小沼 丹は最後まで、正字旧仮名で文章を綴る人物でもありましたが。
愛嬌のあるかんかん帽で、ディケンズの本を探しに行きたいものですが……。

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