アルファベットと靴下留め

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アルファベットは、ABCのことですよね。
でも、今の並び方は。QWERTYIDP……となっています。
この配列は、昔のタイプライターをお手本としたものなんだそうです。
QWE………。これは文字の使用頻度と、指の動かせ方から考えてのこと。QWE………は、1868年に特許。クリストファー・ショウルズと、カルロス・G・クリデン、サミュエル・W・スールの三人によって。
タイプライターそのものは、1867年頃にはじまっているんだそうですね。クリストファー・ショウルズが、点字機にヒントを得たんだとか。
そして電動タイプライターが登場するのが、1933年。「エレクトロマティック・タイプライター社」が、売り出したという。
1933年に生まれたのが、マイケル・フレイン。英国の作家、マイケル・フレインは、ロンドンの生まれ。第一作は、『ブリキの人間』。これは、「サマセット・モオム賞」をうけています。
そのマイケル・フレインが、2002年に発表したのが、『スパイたちの夏』。今はもう年老いたスティーヴンが、少年時代の想う設定になっています。そんなわけで、物語の時代背景は、第二次大戦中のイギリスになっているのですが。その中に。

「わたしは、靴下の一番上を折り返した個所の下にある具合いの悪い靴下留めが、どうしょうもないほどぶかぶかなのを、バックルの蛇の鱗状の皮膚くらいはっきり、今も指先に感じることができる。」

これは少年の、グレイの靴下。それを、ソックス・サスペンダーで吊っているわけですね。
第二次大戦から数えると、やがて八十年ですか。そろそろ靴下留めが復活してもいいのではないでしょうか。

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