青い鳥と天鵞絨

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『青い鳥』といえば、メーテルリンクですよね。モーリス・メーテルリンクは、1862年に、ベルギー、ヘントに生まれています。
メーテルリンクは1880年からは主に、パリに住んだ人なんだそうです。パリでは、ジョルジェット・ルブランともお友達だったとか。ジョルジェット・ルブランは、モーリス・ルブランの妹。モーリス・ルブランが「アルセーヌ・ルパン」の作者であるのは、言うまでもないでしょう。
モーリス・メーテルリンクは1930年に。ニースのシャトーを手に入れています。まさにメーテルリンクにとっての「青い鳥」だったのかも知れませんが。
『青い鳥』は、1908年に発表された物語。チルチルとミチルの兄妹が、「青い鳥」を探しに行くんでしたね。「青い鳥」はもちろん、「幸福」の象徴。長い旅から家に帰ると、鳥籠の中に青い鳥が………。
ところで、もうひとつの『青い鳥』が。これはスイスに古くから伝わる民話。でも、ちょっと長いので、手短かに。

「むかし、あるところに、鳥籠づくりの男があって。自分で作った鳥籠を町に売りに行く。でも、だあれも買ってはくれないのです。男は町からの帰り道。疲れて、洞窟でひと休み。と、そこに老人があらわれて。鳥籠に青い鳥を入れてくれたのです。そしてオマジナイの言葉を教えてくれた。「青い鳥よ、仕事をしなさい」。と、希いを叶えてくれる。希いが叶ったなら、「聖なるエスポンタン様、ありがとうございます」と、言いなさいよ、と。」
男はある時。町で若い伯爵に会った。伯爵はこれから結婚式を挙げるところ。男は鳥籠から美しい天鵞絨の服を取り出して、貴公子に。それから、男は幸福になったんだとさ。」

結婚式かどうかはさておき。時には、天鵞絨の服を着てみたいものではありませんか。

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