若さとアスコット

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若さを保つ方法にも、いろんなのがあるみたいですね。ある人は「水」だといい、ある人は「油」だといい、またある人は「ヴィタミン」だという。
軟水を飲む。抗酸化力の高いオイルを摂る。ヴィタミンEを、摂る。これらの「水」、「油」、「ヴィタミン」を摂取すると、たぶん永遠の若さが保てるのでしょう。それはそうなんでしょうが、ちょっと考えを変えてみて。
転地によって、若さを保つ方法も。昔、「シャングリラ」という秘境があった。この「シャングリラ」は理想郷であって、人はまず劣えることが、ない。つまりは永遠に若さが保てる。
では、その「シャングリラ」は、どこにあるのか。ヒマラヤの奥地。誰にも発見されることのない、ユートピア。ただし、シャングリラは物語の中での話。1933年に、英国で作家、ジェイムズ・ヒルトンが発表した小説。『シャングリラ』の中に出てきます。でも、「シャングリラ」はたしかに創作なのですが、ジェイムズ・ヒルトンはチヴェットの奥地にあるという、「シャンバラ」をモデルにしたのではか、とも。
そんな風に考えてくると、もしかすれば秘境に暮らすと、若さが保てるのかも。でもねえ、秘境に住んで、若くして、いったい誰にそれ見せればいいのか。うーん。「秘境案」も、もう少し考えてからにしましょうか。
『シャングリラ』が発表された1933年に生まれたのが、リチャード・スターク。リチャード・スタークは、筆名。本名は、ドナルド・エドウイン・エドマンド・ウエストレイク。NYの、ブルックリンに生まれています。筆名の、リチャード・スタークで書いたのが、『地獄の分け前』。2000年の発表。この中に。

「アスコット・タイとぶれざで品よく、小ざっぱりと装い、小さく刈りこまれた山羊ひげの陰から笑みをのぞかせている。」

これは、チャールズ・ルグランという人物の着こなし。
まあ、せめてピンクのアスコット・タイでも結ぶとしましょうか。

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