ドラクロワとドミノ

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ドラクロワは、フランスの偉大な画家ですよね。もとより、ウジェーヌ・ドラクロワのことであります。
ウジェーヌ・ドラクロワは、1798年4月26日、パリ郊外に生まれています。1813年、十五歳で、絵画教室に通うことに。
『エリザベス・ソルター像』を仕上げたのは、十九歳のこと。1817の時です。ドラクロワの代表作は、あまりに多いのですが。あえて一点に絞るなら、『自由の女神』でしょうか。1830年、ドラクロワが三十二歳の時に、完成。縦2メートル60、横3メートル25の大作。
ドラクロワには大作が多く、また、生涯に九千点の作品を遺してもいます。

「その都度彼のロマンチシズムの深さと、宝石のように輝く絵具の美しさに心を打たれる。画家の仕事とはこういうものなのだ、としみじみ考えさせられる。」

画家の益田義信は、ドラクロワについて、そのように語っています。

ドラクロワが出てくる伝記に、『パリの王様』があります。1957年に、ガイ・エンドアが発表した、アレクサンドル・デュマの伝記。デュマとドラクロワは親友だったので。

「こんどはぼくがオムレツを作ってみよう」とドラクロワは叫んで、フライパンをデュマの手から取りあげた。

ドラクロワはあらゆる具材を入れて大きなオムレツを。でも、それはよく眺めれば、フライパン上の絵になっていたという。
また、『パリの王様』には、こんな描写も出てきます。

「黒いドミノを着て、瀕死のピエロのそばにひざまずいている一人は、絶望のあまり手をよじらせ………」

これは舞台での一場面として。
「ドミノ」domino は長いマントの一種。ふつう、フードと仮面が添えられるものです。仮装舞踏会などでよく用いられる衣裳のこと。
どなたか現代版のドミノを仕立てて頂けませんでしょうか。

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