ロオマとローマン・カラア

ロオマは、イタリアの都ですよね。
「古代ロオマ」の言い方があるように、古都でもあります。
たとえば、ロオマ数字だとか。アラビア数字以前の数字。
「V」と書くと「五」の意味になります。
ロオマがお好きだったお方に、フランスの作家、スタンダールがいます。スタンダールは少なくとも前後六回、ロオマに旅していますからね。
1827年8月3日から、スタンダールが書きはじめた日記に、『ローマ散歩』があるのは、そのためなのですね。
大正十三年に、ロオマを旅した作家に、野上弥生子がいます。
野上弥生子は、『ナポリからローマ』などの紀行文を遺しています。

「リストランテ・アルフレッドは、スパゲッティの王様と呼ばれる店だと云ふ。流石にローマで食べたマカロニ料理ではどこよりもおいしかつたが、奥の料理場から湯気の立つてゐる熱いマカロニを大皿入れて来ると、店のおやじがその上にバタをうんと載せて客の卓でかき交ぜるこれが中々こつものらしい。」

野上弥生子は、『ナポリからローマ』の中に、そのように書いてあります。
ロオマが出てくるミステリに、『教皇のスパイ』があるのは、ご存じの通り。
2020年に、ダニエル・シルヴァが発表した物語。
バティカンが背景となる物語ですから、ロオマが出てくるのも当然でしょう。

「空位期間中はアルバネーゼ枢機卿がローマ・カトリック教会の教皇代理者となり、」

また、『教皇のスパイ』には、こんな描写も出てきます。

「いまの彼の服装は聖職者用の黒いスーツと白い立襟で、執務室で着る赤紫の縁どりのあるカソックではなかった。」

ここでの「立襟」の原文は、「ローマン・カラア」
roman coller になっています。
ローマン・カラアは、襟の後で留める式の立襟。
どなたか一般人でも着ることのできるローマン・カラアのシャツを仕立てて頂けませんでしょうか。