チャップリンは、説明の必要がありませんよね。世界の喜劇王であります。
チャールズ・チャップリン。チャップリンは、1889年4月16日、倫敦に生まれています。
チャップリンはたしかに喜劇王なのですが、例外的に真面目な映画も作っております。
1947年の映画。チャップリンによる戦争反対の映画なのですが。『殺人狂時代』がそれなのです。
『殺人狂時代』は間違いなく戦争反対映画。と、同時に、洒落者必見の映画にもなっています。この『殺人狂時代』の少し前。1943年にチャップリンは、ウーナ・オニールと結婚しています。
ウーナ・オニールは、ノーベル賞作家、ユージン・オニールの娘。ウーナ・オニールと、
チャールズ・チャップリンは、サンタ・バーバラで、結婚。この時、ちょっとした書類上の誤りがあって。「チャールズ・チャップマン」。後でそのことに気づいたチャップリンは、電報で訂正を申し出て、もちろん受理されているのですが。
ウーナ・オニールは、1940年頃、ニュウヨークでの花形娘で。若き日のサリンジャーと仲良しであったという。
ウーナ・オニールはその頃から、サリンジャーのことを有名な作家になるだろうと、思っていたそうです。が、結果においては、ウーナ・オニールはチャップリンを選んだわけでありますが。
1946年に書いた短篇に、『マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗』があります。この小説の冒頭に。
「…………ホールデン・モリシー・コールフィールドはいつもチェスターコートを着て、上の部分がv字に鋭くへこんでいる帽子をかぶって家に帰った。」
と、出てきます。ここでの「チェスターコート」は、おそらくチェスターフィールド・コートのことかと思われます。ということは、1940年代に、サリンジャーはニュウヨークで、チェスターフィールド・コートを着たことがあるのかも知れませんね。
チェスターフィールド・コートのなによりの特徴は、比翼仕立て、つまりフライ・フロント式の前合わせになっていること。実用であるボタンを隠すことでの正装感を意図したものであります。
腰をはっきり絞ったチェスターフィールドを、どなたか仕立てて頂けませんでしょうか。