スクラダーレとスリッパー

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スクラダーレという言葉があるんだそうですね。スゥエーデンの言葉なんだとか。スクダラーレ skraddare 。これは、「洋服屋」、「仕立屋」の意味。英語で言うところの、「テイラー」にあたる言葉。
「テイラー」 tailor のもとは、ラテン語の「タリアーレ」で、「切る」の意味であったという。フランス語の「タイユール」も同じところから出発しているのでしょう。
スゥエーデンの「スクラダーレ」は、「スクラーダ」と関係があって、それは「選ぶ」の意味なんだそうです。
その昔、スゥエーデンに旅した詩人に、アンデルセンがいます。アンデルセンはデンマークに生まれた作家。デンマークとスゥエーデンはそれほど離れているわけでもありません。アンデルセンは何度かスゥエーデンを訪れているようですね。アンデルセンは、『スゥエーデン紀行』の中に。

「スゥエーデン! なんじ、深い情と内なる歌を秘める国、清らかな流れのふるさと、その流れではオーロラの光を浴びて野生の白鳥が歌っている。」

そんな風に書いています。また、デンマーク語とスゥエーデン語の間には、かなり共通点が多いとも書いています。
スゥエーデン語が出てくるミステリに、『スパイの家系』があります。1985年に、ジョン・ガードナーが発表した物語。ただし時代背景は、1910年代に置かれているのですが。

「フランス語、イタリア語、スゥエーデン語、英語を母国語のドイツ語同様、流暢に話せるからである。」

これは、ウルフルトという人物についての話。また『スパイの家系』には、こんな描写も出てきます。

「ワイシャツの下にパンツとストッキングだけをつけ、スリッパをはいていた…………………」。

これは、ウインストン・チャーチルの自宅での姿。英國、外務省の顧問、ジャイルズが突然にチャーチル邸を訪問した時の様子なんですね。
ここでの「スリッパ」は、室内履の、ヴェルヴェット・スリッパーのことかと思われます。
でも、どうしてヴェルヴェットが多いのか。これはスモーキング・ジャケットの生地に揃えることが多かったからでしょう。
ヴェルヴェット・スリッパーを履いて、スゥエーデン語の勉強でもいたしましょうか。

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