オックスフォードとおしゃれ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

オックスフォードは英国の地名ですよね。ロンドンの中にもオックスフォードの名前はいくつかあり、また郊外にもオックスフォードはあります。
オックスフォードは昔、「牛津」の宛字を使ったことも。古い時代には、浅瀬になっていて、ここから牛を渡らせて、運んだ。それで「オックスフォードの地名が生まれたんだそうですね。
その昔、オックスフォード大学で講演した人物に、コクトオがいます。もちろん、フランスの文人、ジャン・コクトオです。
1956年。ジャン・コクトオは、オックスフォード大学から、「名誉文学博士号」を贈られることになって。その頃、南フランス、ヴィルフランシュにいたコクトオは、1956年6月はじめ、ロンドン経由で、オックスフォードに着いています。612日のことです。
この時、コクトオは「オックスフォード講演」を行っています。コクトオは1955年に、フランスの名誉「アカデミー・フランセーズ」の会員に選ばれていますから、二重の喜びであったでしょう。

「あなた方は、エプソムの競馬場でその優雅な服装を賞められたときの、かのブランメルの返答をご存知でしょう、「私の服装があなたの注意を惹いた以上、私は優雅ではありえなかったのです」

コクトオは、こんなふうにオックスフォード講演をはじめています。
ボオ・ブランメルは英國人ですから、オックスフォード大学での講演にふさわしいだろうと、コクトオは考えたのでしょう。そしてまた、コクトオは少なからず、ダンディに興味を持っていたのですが。
1941年に、ドラ・マールが写したコクトオの写真があります。そこではミディアム・グレイのスーツを着、シャツにタイを結んでいるのですが。上着の、左右の袖口を、大きく折り返しています。この写真に限らず、コクトオは、袖口を折返すのがお好きだったようですね。
オックスフォード大学を卒業した人物に、英國の作家、C・S・ルイスがいます。C・S・ルイスが1955年に発表した「自叙伝」に、『喜びのおとずれ』が。この中に。

「若者たちは、幅広のネクタイにピンを留め、襟ぐりの深い上着を着、太い紐がついた粗革製の靴とけばけばしい靴下を目立たせるためにズボンを上にあげて履いた。」

そのように書いています。おしゃれは「気」の問題で。お金や銘柄が必要xなわけではありません。「気」がおしゃれでさえあれば、もっともダンディに近い場所に立てるのですね。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone