ストライプとストレイト

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ストライプは、「縞」のことですよね。
日本語の「縞」は、もともと「島」から来ているんだそうです。
古代の日本には、縞柄がなかった。それで異国渡りの柄だと考えた。つまり「島から渡って来た柄なので、島」。そんなふうに考えたものと思われます。
江戸時代にも、縞柄はよく財布の生地なんかにもよく用いられたらしい。やはり貴重な布地だったのでしょう。

ストライプが出てくるミステリに、『めざせダウニング街10番地』があります。1984年に、英国の作家、ジェフリー・アーチャーが発表した物語。

「燕尾服にグレイのピンストライプのズボン、ワイシャツ、堅いカラー、シルヴァー・グレイのタイ………」

これは、レイモンド・グールドが、国会に出るために正装している場面。もちろん昼間のことですから、モーニング・コートなのでしょう。モーニング・コートには、縞ズボンを合わせることになっているのは、ご存じの通り。
ジェフリー・アーチャーの『めざせダウニング街10番地』を読んでおりますと、こんな描写も出てきます。

「あと必要なものは胸ポケットに飾る清潔な白いハンカチだけで、これはエジンバラ公を見ならって、ストレート・ラインをのぞかせるつもりだった。いうまでもなく、レイモンドの想いとして。
胸ポケットにハンカチを直線的にあしらうこともあるでしょう。アメリカでは「TVホールド」の呼び方があります。
英国では、「ストレイト・ライン」になるのでしょうか。そしてイギリス人は、エジンバラ公好みの飾り方だと考えていたものと思われます。
どなたかストレイト・ラインの胸ハンカチが似合うスーツをし立てて頂けませんでしょうか。

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