ラジオとノーウイージャン

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ラジオに耳傾ける時間は、愉しいものですね。耳だけを預けておくわけで、目と手が空けておけるのも、素晴らしい。
ところでラジオ、いつころからあったのか。たとえば1906年ころには、ラジオ放送らしきものが。アメリカ、マサチューセッツ州、ブラント・ロックで。レジナルド・オーブリー・フェッセンデンという人が、126mの塔を立てて。ここから、ラジオ放送。それは主に聖書の言葉であったとか。
1907年からはNYで、定期のラジオ放送が。それはたとえ海の上であっても、故郷の音楽を聴いてもらうのが、目的。で、たいていはコロンビア・レコードからの曲を流したんだそうですね。
ラジオでの生中継は、1910年のことなんだとか。これはエンリコ・カルーソのオペラ。NY、「メトロポリタン歌劇場」からのライヴだったという。
ラジオでのニュース番組は、1920年に、デトロイトではじまっています。アメリカにラジオ放送があれば、イギリスにもラジオ放送はあって。
たとえば、BBC。「ブリティッシュ・ブロードキャスティング・コーポレーション」の頭文字なので、BBC。
イギリスには「BBC英語」というのがあって。BBCのアナウンサーがしゃべるのが、標準英語だとされるんだそうですね。まあ、日本のNHKに似ているのかも知れませんが。
BBCの誕生は、1921年ころ。当時、三十三歳だった、チャールズ・リースが中心になってはじまったという。チャールズ・リースが考えたのが、受信料。これで放送の中立を守ろうとしたのでしょう。
BBCが出てくるミステリに、『烈風』が。ディック・フランシスが、1999年に発表した物語。

「その頃には、私はBBCに戻っており、冬なのでエドワード王朝風のマントを着て出演した。」

「私」とは、物語の主人公、ペリイ・ステュアート。ペリイ・ステュアートは、BBCの気象予報士という設定。また、こんな描写も。

「クリスは、格子柄の厚い、ウールシャツの上にノルウエイ編みのセーターを着ている。」

クリス・アイアンサイドは、ペリイの同僚。同じく、BBCの気象予報士。「ノルウエイ編みのセーター」、たぶんノーウイージャン・スェーターなんでしょうね。
さて、ノーウイージャン・スェーターを着て。ラジオに耳傾けるとしましょうか。

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