ガーシュインとルパシカ

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ガーシュインはもちろん、ジョージ・ガーシュインですよね。ジョージ・ガーシュインには多くの名曲があります。『パリのアメリカ人』、『ポーギーとベス』、『ラプソディー・イン・ブルー』……。
その中のひとつに、『ザ・マン・アイ・ラヴ』。これは1924年のミュージカル『レディ・ビー・グッド』のために作られた一曲だったんだそうです。『ザ・マン・アイ・ラヴ』は今ではガーシュインの代表作とも言われているほど。
ミュージカル『レディ・ビー・グッド』に資金提供したのが、銀行家のオットー・カーン。
ある時、ジョージ・ガーシュインは客船に乗って移動中。船のピアノでたまたま弾いたのが新作ほやほやの、『ザ・マン・アイ・ラヴ』。それを偶然耳にしたのが、オットー・カーン。「それはなんという曲ですか?」
ここから資金を提供することになったという。ただし『ザ・マン・アイ・ラヴ』は、『レディ・ビー・グッド』の中で使われることがありませんでしたが。
ちょうどその頃、アメリカを訪問したのが、英国のマウントバッテン卿夫人。ガーシュインは『ザ・マン・アイ・ラヴ』の楽譜をプレゼント。
ここからまずロンドンで、流行。このロンドンでの流行がアメリカにも伝えられたという。
1924年に発表された小説に、『魔の山』が。もちろん、トーマス・マン。この中に。

「シャツを全然つけていない素肌に襟あきのないルパシュカを着ているロシアの学生が……」

ルパシカをモダンにデザインしてもらいたいものですね。
ルパシカを着て、ガーシュインを聴く。これもまた、夢物語ですよね。

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