フェルネット・ブランカとボウ・タイ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

フェルネット・ブランカは、薬酒のひとつですよね。
イタリアの薬酒。イタリアでのフェルネット・ブランカは、消化剤だと考えられています。ちょっと食べすぎた、なんて時によく効きます。
フェルネット・ブランカには。ゲンチアナ、カモミール、リコリス、ジンジャー、サフラン、リュバブなどをはじめ、三十種の薬草が含まれているんだとか。
「フェルネット」は、古くからイタリア、アルプス地方で使われていた薬の名前。これをもとにミラのブランカ家が製品化したので、「フェルネット・ブランカ」。1845年のことと記録されています。
このフェルネット・ブランカを二日酔いの妙薬と信じていたのが、ハンフリー・ボガート。
1950年代のはじめ。ギリシャのポール国王がハリウッドを訪問。この時、偶然、ポール国王に、ハンフリー・ボガートがお会いすることに。ボギーは国王に、「フェルネット・ブランカは二日酔いの秘薬」と教えたんだそうですね。
どうしてボギーは国王にお会いしたのか。ポール国王がレストラン「ロマノフ」に、入っていらしたから。「ロマノフ」はボガートの行きつけの店だったんですね。
というよりも、「ロマノフ」のオーナー、マイケル・ロマノフとボギーは親友だったのです。では、どうしてロマノフはボギーと親友になったのか。
1950年代の「ロマノフ」は、ネクタイ着用でないと、店には入れない。ボギーはそれを知ってか知らずか、ネクタイで店に入ろう、と。で、オーナーのロマノフと押し問答になって、追い返される。
それからしばらく経って。ふたたびノオ・ネクタイで、ボギーが。でも、よく見ると、七宝製の蝶ネクタイが。ボギーはなんとか店に入ろうと、宝石店でボウ・タイを作らせてんですね。これで、大笑いとなって、すっかり仲良しに。
食後に、フェルネット・ブランカを飲みたくなるようにレストランに。ボウ・タイを結んで行きたいものですね。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone