馬刺しとバッジ

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馬刺しという食べ物がありますよね。馬肉を刺身に見立てて食べるところから、馬刺し。
必ずしも上品この上もない食べ物というわけではありませんが、美味しい。
牛を食べるなら、馬も食べて良いではないか、そんな声もあるようです。とにかく中国で食べない「四つ足」は、椅子だけなんだそうですから。
馬はなにも馬刺しだけでなく、鍋物にすることもあります。俗に、「さくら鍋」。さくら鍋は桜ではなく、馬肉であります。では、どうして馬肉の鍋を「さくら鍋」と呼ぶのか。
「さくら鍋」はむかしの都々逸にかけてのことなんだそうです。

🎵咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る

ここでの「駒」は、馬のことで、馬といえば「桜」を思い浮かべるからなんだそうです。あからさまに馬肉とは言いにくいので、「さくら鍋」と呼んだのでしょう。
信州はむかしから馬所で、名物料理でもあります。土地の人は、「おたぐり」を。「おたぐり」は、モツ料理。それも馬のモツを使うところがミソであります。
馬刺しを堪能した英国人に、 フリーマントルがいます。ブライアン・フリーマントル。「チャーリー・マフィン」の生みの親であること、言うまでもありません。
1990年11月に日本に来て。吉原に近い「中江」に立ち寄っています。フリーマントルは、タレもつけずに、いく皿かお代わりもしたという。余談ですが、英国では「さくら」を食べさせる店はないとのこと。
ブライアン・フリーマントルが、2015年に発表した『クラウド・テロリスト』の中に。

「その上に重厚な浮き彫りのクラブバッジのついたアイビーリーグのブレザーを羽織っている。」

これはNSAのエリート、ジャック・アーヴィングの着こなし。ブレイザーの胸にバッジを付けているのでしょうね。
なにかのクラブに所属している以上、バッジがあるのは当然でしょう。日本ではエンブレムと言ったりもするようです。が、英国ではふつう「バッジ」badge と呼ぶようです。
さて、なにか好みのブレイザーを着て、さくら鍋を食べに行くとしましょうか。

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