スワヒリ語とステットソン

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スワヒリ語というのがあるんだそうですね。主に、アフリカ東部で使われている言語なんだとか。
たとえば、ケニア、タンザニア、ウガンダなどでは、公用語になっているそうです。
これもひとつの例ですが、「ジャンボ」 jumbo 。「ジャンボ」は日本でもよく使われる言葉でしょう。「ジャンボ」ももとはスワヒリ語で、「こんにちは」の意味から来ているんだそうですね。
スワヒリ語の「ピリピリ」は、「唐辛子」の意味なんだとか。唐辛子の後には水が欲しくなるもの。水は、スワヒリ語で、「マジ」。
「サファリ」 safari もまた、スワヒリ語と関係があります。本来の意味は、「旅」。そこから、「狩猟旅行」の意味が生まれたのですね。「サファリ・ジャケット」はファッションでもよく口にする言葉でしょう。「サファリ・シャツ」や「サファリ・ハット」なども。
スワヒリ語が出てくる小説に、『フランシス・マコーマーの短い幸福な人生』があります。これは1936年に、ヘミングウェイが発表した物語。

「ボーイが食卓の上に皿を置きながら主人の方を好奇の眼で見ているのに気づくとスワヒリ語でどなりつけた。」

これは、ウイルソンというサファリの案内人の様子。ヘミングウェイは実際にサファリの経験があるので、それがこの短篇の下敷きになっているのでしょう。『フランシス・マコーマーの短い幸福な人生』には、こんな描写も出てきます。

「それは彼の用いているステットソン帽の残した輪のあとで、その帽子はいまは、テントの柱の釘にかけてある。」

「彼」も、ガイドの、ウイルソンのこと。ロバート・ウイルソンはいつも「ステットソン」をかぶっているので、額に白い輪が残っているわけですね。
ここでの、「ステットソン帽」は、今のサファリ・ハットに似たものであったろうと思います。
さて、ステットソン帽をかぶって、少しはスワヒリ語の勉強でもはじめましょうか。

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