ランブリンで想い出す曲に、「ランブリン・ロオズ」がありますよね。たしか、🎵 ランブリン・ロオズ………………と、はじまる歌だっとように思うのですが。
1962年のヒット曲。ナット・キング・コールの唄。ノエル・シャーマンと、ジョー・シャーマンの、作詞。
ナット・キング・コールがなにかで賞を受けた時、渡し役になったのが、レイ・チャールズ。レイ・チャールズと、ナット・コール。なにかと共通点がありそうです。
レイ・チャールズがピアノを弾いたのは、五歳というのですから、はやいですね。その頃、レイ・チャールズはフロリダの、グリーンズビルという所に住んでいて、隣が雑貨屋だった。店主は、ワイリー・ピットマン。ここにはピアノがあって。店主は、言った。
「RC、弾けよ」。小さい頃のレイ・チャールズは、「RC」と呼ばれていたんだそうです。で、RCがピアノを弾くと、来ていた客が、拍手してくれたという。
『ランブリン・ロオズ』は揺れてる薔薇、ということなんでしょうか。ランブリングの言葉もあれば、ランブラーの言葉もあります。もともとは、「ランブル」 r amb l e 。そういえばむかし、英国に「ランブラー」という名前の自動車があったらしい。その辺を「歩く」のに、ちょうどの自動車だったのでしょう。
「ランブラー・シート」は、折畳み座席のことでも。人が乗るなら立てて。物を置くなら畳んで。ランブラー・シートが出てくる小説に、『現れる幽霊』があります。1935年頃、C・デイリー・キングが発表した物語。
「メアリーはロードスターの後部折畳み座席にゴルフバッグを放りこんだ。」
この「後部折畳み座席」の横に、「ランブルシート」のルビが降ってあります。『現れる幽霊』には、こんな描写も。
「着古した乗馬服姿の彼はちょっと驚いたようだが…………………。」
これは富豪のタラントという人物。それまで、馬に乗っていたので。乗馬服、つまりはライディング・コート。
乗馬服は、スーツの基本。馬を走らせるには、フィットしていないと、背中が膨らむので。
ハッキング・ジャケットを着て、『ランブリン・ロオズ』のレコードを探しに行きましょうか。