ボニーとボンド・ストリート

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ボニーは、人の名前ですよね。歌にもボニーと題につくものがあります。
たとえば、『マイ・ボニー』。『マイ・ボニー』はもともとは、古いスコットランド民謡だったそうですが。
ここでの「マイ・ボニー」は、チャールズ・エドワード・ステュアートのことを指しているんだとか。十八世紀のスコットランド貴族のこと。
ところが、1961年に。トニイ・シェルダンがロック調の『マイ・ボニー』を歌って、拍手喝采となったことがあります。
もうひとつボニーで想い出すのは、映画『ボニー・アンド・クライド』。1967年のアメリカ映画。邦題は、『俺たちに明日はない』。
これは実在の、無法者、ボニーとクライドの半生を描いた物語。ボニー・パーカーと、クライド・バロウの実話。
ボニーに扮したのが、フェイ・ダナウエイ。クライドに扮したのが、ウォーレン・ベイテイ。いずれもはまり役でありましたね。余談ですが。ウォーレン・ベイテイは、女優の、
シャーリー・マクレーンの実の弟なんだそうですね。
ボニーが出てくるミステリに、『おうむの復讐』があります。1929年頃に、英國の
アン・オースティンが発表した物語。

「ボニー・ダンディーの答え方には相手に対する心からの尊敬があらわれていたので……………………。」

ボニー・ダンディーは、新任刑事という設定。本名は、ジミー・ダンディー。
スコットランドの詩人、ロバート・バーンズに、『ボニー・ダンディー』という詩があって、そこからの仇名が通り名になっているとのこと。
アン・オースティンの『おうむの復讐』には、こんな描写も出てきます。

「………体にぴったり合った紺サージの服を着て ー  その服についていたボンド街の店の名は、ちょっと惜しい気がしたが、むしり取ってあった……………………。」

これは、6月29日、土曜日の午後5時。「すんなりした青年」の様子。
ロンドンのボンド・ストリートは、高級品店の並ぶ通り。オールド・ボンド・ストリートと、ニュウ・ボンド・ストリートとに分かれています。
たとえば宝飾店の「アスプレイ」は、オールド・ボンド・ストリートに位置しています。
ボンド・ストリートの名前は、十七世紀に、この通りを造った、サー・トオマス・ボンドに因んだものです。
1928年頃には、上等のラウンジ・ジャケットを仕立てる店があったのでしょう。

「ここにはあらゆる形のラウンジが用意されている。」

1893年に、J・トムリンが書いた『ボンド街式裁断』には、そのような一節が出てきます。
どなたか1920年代式のラウンジ・ジャケットを仕立てて頂けませんでしょうか。

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