北浜と金襴

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北浜は、地名ですよね。日本全国探してみれば、いくつかの「北浜」があるのでしょう。
でも、大阪の北浜は誰もがご存じの場所であります。
東京に「兜町」があるように、大阪には「北浜」があるわけですね。つまりは証券取引所があることでも、知られています。
淀屋橋の南詰。もともとは「北濱の米市」があったところ。
寛永年間。材木で財を成した、淀屋与右衛門という富豪がいまして。後に、与右衛門は蔵元となって、米の取引を。そのために、「北濱の米市」と呼ばれるように、なったんだそうですね。

「………北濱の米市は、日本第一の津なればこそ、一刻の間に、五万貫目の、たてり商も有事なり。」

井原西鶴が、貞享五年に発表した『日本永代蔵』の一節にも、そのように出ています。
また、『日本永代蔵』には、こんな描写も出てきます。

「僧中、これをよろこび、都より金襴とりよせ、あらためける。」

金襴はふつう繻子織の、絢爛たる布地。多く金糸で文様が織り出されるので、「金襴」。
これに対して、銀糸を用いた布地を、「銀襴」。

🎶 金襴緞子の帯しめながら……………………。

童謡にも歌われる、あの金襴のことです。僧侶の袈裟はたいてい金襴ですし、茶道の茶入などにもよく金襴は用いられるものです。
どなたか金襴のチョッキを仕立てて頂けませんでしょうか。

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