ターンテイブルとタートル・ネック

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

ターンテイブルは、レコードを聴く時の機械ですよね。
レコード・プレイヤーの大切な部分は、ターンテイブルであります。
ターンテイブルが、45回転とか、78回転とか正確に回ってくれるので、正しいメロディーが流れてくるのですから。
ターンテイブル上のレコード盤に針を落としておくことで、その音が拡大されて、スピーカーから美しい音楽が流れてくるのです。
レコード針はふつう、「ダイヤモンド針」。その先端がダイヤモンドになっていたので。
もっとも戦時中は、レコード針が手に入りにくくて。竹針で代用したんだそうですね。細竹を削りに削って、針のように細くして。

1945年にレコードを聴いたお方に、武満 徹がいます。その頃、武満 徹は学徒動員で、埼玉に。
ある日、労働から疲れて宿に帰ると。先輩がこっそりレコードを鳴らしていて。
そのレコードを聴いた武満 徹は思ってという。

「そうだ、戦争が終ったら、音楽に進もう。」

1945年に、武満 徹が聴いたレコードは、シャンソンの『聞かせてよ、愛の言葉を』であったそうですが。

レコードが出てくるミステリに、『ウィチャリ家の女』があります。1961年に、アメリカの作家、ロス・マクドナルドが発表した物語。

「金色のマホガニーのハイファイ装置が、暖炉のそばに置いてある。蓋がひらいていて、〈貨物船でシナへ〉のレコードがかかっていた。」。

これは主人公で、探偵のリュウ・アーチャーが、ある屋敷を捜索している場面での様子。
また、『ウィチャリー家の女』には、こんな描写も出てきます。

「………タートル・ネックのカシミヤのセーターを着た若い男だった。」

これはある不動産屋での、相客の着こなし。もちろん、リュウ・アーチャーから眺めての様子。

レコード・プレイヤーを、「電蓄」と言ったことがあるように。昔の日本では、「徳利首」とも呼ばれたものです。
私はリブ編みのタートル・ネックが好きです。
どなたか堅いリブ編みのタートル・ネックを編んで頂けませんでしょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone