ラジオとラペル

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ラジオは、レイディオのことですよね。ra d i o と書いて、「レイディオ」。アメリカでのラジオ放送は、1920年にはじまっているんだとか。
ラジオには深夜番組もありまして。なにか受験勉強のお供という感じもあったようですね。
ひとつの例ではありますが。『ジェットストリーム』。私の場合は、『ジェットストリーム』と、城 達也とはひとつに結びついています。

🎶 ロンリー、アイ、ミスタ・ロンリー………

いやあ、懐かしいものですねえ。
ラジオ。子供のころの夏休みの想い出は、ラジオ体操。ラジオ体操は昭和二年にはじまっているんだとか。

「あづま總本店で牛鍋の朝飯を食べてゐるうちに、ラヂオ體操の號令が聞えて来た。」

1930年に、川端康成が発表した『浅草紅団』に、そのような文章が出てきます。
これは当時の浅草、「米久通り」での様子として。その頃の米久通りには、「あづま總本店」という店があって、深夜営業。ですから朝早くても、牛鍋が食べられたのでしょう。

ラジオが出てくるミステリに、『スパイ・ストーリー』があります。英国人作家、レン・デイトンが、1974年に発表した物語。

「なかでラジオがバッハを放送しているのが聞こえた。」

これは物語の主人公、パット・アームストロングが、戦艦に入ろうとしての、受付での様子として。
レイ・デイトンの『スパイ・ストーリー』には、こんな描写も出てきます。

「スーツはラペルから裏地までサヴィル・ロー仕立てに違いなかったが………」

これはイギリス人の「シュレーゲル大佐」の着こなし。
スーツにおけるラペルは重要です。
専門家の目からすれば、そのラペルを見ただけで、だいたいのスーツの来歴が分かるものであります。ことにいつ頃仕立てたのかを知るヒントは、ラペルに隠されているものです。
どなたかクラッシックなラペルのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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