サラゴサとサファリ・ジャケット

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

サラゴサは、スペインの地名ですよね。スペイン北東部、アラゴン州の州都。サラゴサ県の県都であります。
Zaragozaと書いて、「サラゴサ」と訓みます。

サラゴサと題につく小説に、『サラゴサ手稿』があります。1804年に、ヤン・ポトツキが発表した物語。創作なのか、紀行文なのか、定かではないところがあります。まずは、奇書と言って良いでしょう。事実、1804年にはポーランドでごくわずか秘密出版されているのですね。
ただ、ヤン・ポトツキが旅行家であったこと、実際にサラゴサを訪問していることは間違いありません。
ヤン・ポトツキは富豪、それも大富豪でありました。当時、鉄道が発達していない時代で、ポトツキは特別製の豪華な馬車で旅を続けたとのことです。その馬車には寝室から書斎までが備わっていたという。

「胴衣の方は、惜しげもなくいちめん真珠の縫いとりをほどこしたうえに、ダイヤモンドの胸飾りを光らせて、ぴっちりと胸を蔽っている

スペインのサラゴサでポトツキが観た衣裳について、そのように記しています。

1615年にサラゴサを訪れた日本人に、支倉常長がいます。支倉常長の一行はもちろん当時の日本服で、その絢爛さを見物するために行列ができたらしい。

1924年に、サラゴサを旅した作家に、木下杢太郎がいます。その時の紀行文が、『サラゴツサ』なのです。木下杢太郎は「サラゴツサ」と書いているのですが。

「帰途一珈琲店の路上の椅子に腰かけてゐると西班牙の帽子をかぶつた男が予に話しかけ」

次に行くマドリッドでの宿を教えてもらったと、書いています。

明治三十九年に、写された木下杢太郎の写真を観ますと。方前の、立襟の、サファリ・ジャケットを着ているのです。立襟のサファリ・ジャケット。スペインの旅にもぴったりではないでしょうか。
どなた絹の立襟のサファリ・ジャケットを仕立てて頂けませんでしょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone