パーティーとパルトー

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パーティーは、宴のことですよね。愉しい集まりのことであります。
今の時代よりも昔の方がパーティーの数が多かった印象があるのですが。昔というのは1980年代のこと。私のような暇人でも、ときにはパーティーの掛け持ちというのがあったくらいですからね。
まあ、そんな時代もあったということなのでしょうが。
ことに少なくなったのが、ホーム・パーティー。それぞれの自宅で開くパーティーは、珍しいくらいではないでしょうか。
パーティーが出てくる小説に、『冬の宿』があります。昭和十一年に、阿部知二が発表した物語。

「こんどあたしのところのパーティ、あなた来てくださる? みんなでバンドやろうよ、あなたサキソフォン吹けるでしょう」

阿部知二の『冬の宿』には、何度も「パーティ」が出てきます。
『冬の宿』は、昭和十六年に映画化もされているのですが。
パーティーが出てくる小説に、『獲物の分け前』があります。1871年に、フランスの作家、エミイル・ゾラが発表した物語。

「………この大夜会のためにわざわざ集めてきた四人の助手がいる。彼が料理を受け取って、部屋の奥にある配膳台で切り分けに行くごとに………」

これはさるお屋敷での宴会の様子として。
また、『獲物の分け前』にはこんな描写も出てきます。

「セレストがパルトを着ているなんて言わせないよ」。

「パルトー」paletot は、短い外套の一種。十八世紀のフランスでは、ごく一般的な服装だったものです。
どなたか現代版のパルトーを仕立てて頂けませんでしょうか。

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