月とタキシード

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月が出てくる歌に、「フライ・ミィ・トゥ・ザ・ムーン」がありますよね。
これは1954年に、バート・ハワードが作詞作曲したものなんだそうです。でも、その時には、「イン・アザー・ワード」の題名だったという。
ところが1962年になって。ジョー・ハートネルが、編曲。ジョー・ハートネルはピアニストで、ボサノヴァふうに仕上げる。この時、題も「フライ・ミィ・トゥ・ザ・ムーン」に変える。と、これが大ヒットに。
「フライ・ミィ・トゥ・ザ・ムーン」」は、たくさんの歌手が歌っています。これはもう好みの問題なんでしょうね。
たとえば、ジュリー・ロンドンも「フライ・ミィ・トゥ・ザ・ムーン」を歌っています。あの、ハスキー・ヴォイスで。
ジュリー・ロンドンのご主人だったのが、ボビー・トゥループ。ジュリー・ロンドンはもともと女優で、一時引退。それを歌手として再出発させたのが、ボビー・トゥループなんですね。
ボビー・トゥループは「ルート66」の作者でも。ボビーは本来、ピアノの弾き語りの得意な人なんだそうですね。
1946年。ボビーがルート66を走っている時、車の中でふっと浮かんだのが、この曲になったという。
「ルート66」もいろんな人が歌っていますが。オリジナルと言って良いのが、ナット・キング・コールでしょうか。
ルート66が出てくるミステリに、『謀略のボルドー・ワイン』が。1988年に、ピーター・カニングハムが発表して物語。

「車が州道六十六号線にはいると……」

また、こんな描写も。

「写っているのは白いタキシードを着た男性が二人と、目を見張るほど美しい女性が一人……」

うーん。白いタキシード。憧れますよね。
月の美しい夜には似合いそうですね。

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