生命とアイリッシュ

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生命の水は、よく使われる言葉ですよね。
ウイスキーももともとは、「生命の水」の意味から来ているんだそうです。フランスのコニャックも、「オー・ド・ヴィー」の別名で呼ばれたりします。
ロシアなどの「ウオトカ」も、「生命の水」から出ているんだとか。
ウイスキーは、ゲール語の「ウーシュク」 uisge と、「ベーハ」 beath がひとつになった言葉。「ウーシュク」が、水。「ベーハ」が、生命。で、「生命の水」になるんですね。
その昔。1172年。イングランドのウイリアム一世が、アイルランドに攻め入った。その時すでに、アイリッシュ・ウイスキーの原型があったという。その後、アイルランドからスコットランドにウイスキーが伝えられた、との説があります。たぶんウイスキーはアイルランドのほうが古いんでしょうね。
そのことと関係があるのかないのか。エリザベス一世は、アイリッシュ・ウイスキーがお好きだったそうです。エリザベス一世の伝統は今も受け継がれていて、英国王室には今もアイリッシュ・ウイスキーが常備されているとのこと。
生命の水、アクアヴィットが出てくるミステリに、『サボイ・ホテルの殺人』が。マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー共著。これはご夫婦による共作。

「ビールかアクアヴィット、もしくはその両方の入りまじった匂い。」

これはスウェーデンのマルメが舞台の小説ですから、当然のことでしょう。スウェーデンに限らず、北欧ではまずアクアヴィットを飲み、それからチェイサー代りにビールということが珍しくない。また、こんな描写も。

「薄い生絹のオリーブ・グリーンのシャツ、それよりやや緑のまさった柔らかなアイリッシュ・ツイード製のジャケット……」

これはある会社の代表、ホフ=イエンセンの着こなし。
なにかトゥイードのジャケットを羽織って。生命の水を飲みに行きたいものですね。

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