自転車とエスパドリーユ

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自転車は気持のいい乗物ですよね。
自転車にはじめて乗った女性。それは英国の、マリー・マーチバンク嬢だった、との説があります。
マリー・マーチバンクの伯父さんが、自転車を完成させたので、それに乗ってみたくなったのでしょう。マリーの伯父さんの名前は、カークパトリック・マクミラン。マクミランが今の自転車の原型を作ったのは、1839年のことなんだとか。
車体は木で、正面が馬の顔になっていた。マクミランとしては「機械馬」のつもりだったのでしょうね。車輪は鉄。マクミランは鍛冶屋でしたから、鉄はお手の物だったに違いありません。
ペダルは前輪に直結していて、これを踏むことで、全身。まだ、チェーンの発想はなかったのでしょう。
自転車にチェーンが使われるようになったのは、1879年頃のこと。英国人、ヘンリー・ローソンがチェーン駆動の自転車を考えた。それにつけた名前が、「ビシクレット」Bicyclette。ここから、今の「バイシクル」の言葉が生まれたんだそうですね。
はやくから自転車が好きだったのが、アルフレッド・ジャリ。フランスの戯曲家。『ユビュ王』は、代表作です。
二十世紀のはじめ。アルフレッド・ジャリは、「カフェ・ドゥ・マゴ」の常連で、よくエスパドリーユ履いて「カフェ・ドゥ・マゴ」に通ったという。アルフレッド・ジャリはブルターニュの生まれですから、エスパドリーユに親しみがあったのでしょう。
そういえば、エスパドリーユで自転車というのも、いいですよね。

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