エティケットとエスパドリーユ

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エティケットは、礼儀作法といった意味なんでしょうね。エティケットetiquette はもともとフランス語なんだそうです。十四世紀から使われているとのことですから、古い。
昔むかし、フランスのある庭園に、立札があって。
「花を踏まないでください」。
この「立札」に従う人を、「エティケット」と言ったらしい。注意書きを守れる人の意味だったのでしょうか。
「エティケット」は「立札」でもあるわけですから、「札」とも無関係ではありません。今、ワインのラベルのことを、「エティケット」とも言います。あれは「ワインの札」ということなんでしょう。
「エティケット」はなにもワインとは限らず、パスティスにもそれぞれの「札」が付いています。
パスティスは南フランスでよく飲まれる酒。「ペルノー」、「リカール」、「カザニス」、「ジャノ」、「グラニエ」………………。
これはピーター・メイル著『南仏プロヴァンスの木陰から』に出ている話なんですが。また、パスティスについては、こんな話も。
昔むかし、やはり南フランスで。ムッシュー・ボスクという人が、度数の高いパスティスを造っていて。ざっと90度のパスティス。90度のパスティスは違法なので、ある日憲兵がオートバイに乗って、ムッシュー・ボスクの所にやって来た。
と、ムッシュー・ボスクはその憲兵に自家製のパスティスを一杯ご馳走。美味い!一杯が二杯になり、二杯が三杯に……………。
憲兵は、卒倒。ムッシュー・ボスクは倒れた憲兵と、オートバイとを車に積んで、憲兵の詰所まで運ぶことになったそうですね。
『南仏プロヴァンスの木陰から』には、こんな描写も。

「白のスーツに広縁のパナマ帽子をかぶった者もいれば、ショートパンツに足元にはエスパドリーユという恰好あり。」

これは村に映画の撮影隊がやって来た時の様子なんですね。
エスパドリーユは、足頸を紐で結ぶ式の、軽い靴。もともと底に麻紐を張ってあるので、濡れた場所でも滑りにくい工夫があったのですね。
エスパドリーユを履いた時にも、エティケットは守りたいものですが。

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