アマティと亜麻

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アマティで、イタリアでといえば、ヴァイオリンでしょうね。イタリア、クレモナで、多くのヴァイオリン名機を生んだ製作者。ニコロ・アマティ。
ニコロ・アマティの弟子が、ストラディバリ。アントニオ・ストラディバリ。アントニオ・ストラディバリは十二歳で、アマティの門を叩いたと、伝えられています。アントニオ・ストラディバリは、1644年の生まれだったと考えられています。ということは、1650年代のことでもあったのでしょうか。
1660年代から1730年代にかけて、ストラディバリが作ったヴァイオリンが今に「ストラディバリウス」と呼ばれるわけです。その間にストラディバリは千挺を超えるヴァイオリンを作ったろうと、想像されています。
ストラディバリは、日曜以外にはヴァイオリン製作をやめることはありませんでした。日曜には、教会へ。神に祈りを捧げた後、友人たちと演奏会。ストラディバリはもちろん、ヴァイオリンを。ストラディバリはヴァイオリン演奏の腕もたしかだったものと思われます。
ニコロ・アマティのヴァイオリンは、蜂蜜から滴る細い金の糸のような甘い音色に特徴があったという。
アントニオが四十二歳になった時。偶然に、マッジー二のヴァイオリンを聴く。マッジー二はブレシアに住むヴァイオリン製作者。マッジー二はアマティとは対照的に、力強い音色。銀作った雨の音。
そこでアントニオは考えた。アマティの佳さとマッジー二の佳さをひとつにすることはできないものか。
そしてついに、ストラディバリはそのことに、成功。蜂蜜の金糸でもあれば、純銀の雨音も。
ふだんのストラディバリは麻のシャツを着ていた。麻のシャツに、白い革のエプロンをかけて、ヴァイオリンを作った。
麻にもいろいろありますが、シャツには亜麻がふさわしいものです。亜麻の音色のヴァイオリンもあるんでしょうね。

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