パパイヤとバルブリガン

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パパイヤは、美味しい果物ですよね。パパイヤはとてもヴィタミンAとヴィタミンCが多く含まれているフルーツなんだそうです。
しかもパパイヤには、肉を柔らかくする効果もあるんだとか。たとえば肉を焼く前に、パパイヤに漬けておくと、かなり柔らか食感になるそうです。また、肉をパパイヤと一緒に煮る方法もあります。
パパイヤの原産地は、南アメリカなんだとか。アメリカ大陸発見とともにパパイヤも発見されたわけです。パパイヤの木は10メートルにも達しますから、まさに「木」のようであります。が、植物学上では、その構造は「草」なんだそうですね。パパイヤの「草」にももちろん雌雄があって、雌のパパイヤに実をつける。ところがパパイヤに関しては、雌雄がごく簡単に入れ替わることがあったり。まことに不思議な植物なんだそうですね。
パパイヤが出てくるミステリに、『血の商人』があります。ジョゼフ・マクアントニーが、1987年に発表した物語。

「このジュースはパパイヤじゃ。あの暑い外にいたあとでは、これがよかろうて」

主人公の、スティーヴン・ハガティが、医師の、ホイッテンから飲み物を勧められる場面なんですね。『血の商人』には、こんな描写も出てきます。

「一九二0年のアイルランド独立戦争のとき、父は子供で、アイルランドのバルブリガンという小さな村に住んでいた。」

これも、ハガティの述懐。
バルブリガン B albr igg an はたしかにアイルランドの地名でもありますが。また、ファッション用語のひとつでもあるのです。ごく簡単に言って、「メリヤス地」のこと。下着や靴下の材料とされたものです。厳密には、バルブリガンに産する、晒していないコットンによる、上質のジャージのことでありました。
バルブリガンのシャツを着て。パパイヤ・ジュースというのも、悪くはないですよね。

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