ダイヤは、ダイヤモンドのことですよね。フランスだと、ディアマンになるんだとか。
ダイヤモンドの愛称で呼ばれた人物に、「ダイヤモンド・ジム」がいます。本名、ジェイムズ・ブキャナン・ブラディ。1856年にアメリカに生まれ、1917年に世を去っています。
ジェイムズ・ブラディは一介のベルボーイから身を起こして、投機家と成功したお方。身のまわり全部、ありとあらゆるところにダイヤを飾ったので、人呼んで「ダイヤモンド・ジム」。これは少し極端としても、十九世紀の紳士がアクササリーとしてダイヤをあしらうのは、それほど特別なことでもなかったようですね。
中世の英國には、「ダイヤモンド試合」があったという。馬上の騎士同士が闘って、勝った騎士にはダイヤモンドが景品として贈られた。ゆえに、「ダイヤモンド試合」。
「毎日ダイヤモンドを賭けた馬上槍試合が行われた。馬上槍試合で最高の成績を収めた騎士がダイヤモンドを手に入れるのである。」
トマス・マロリー著『アーサー王物語』にそのように出ています。
「あの金の縫い取りの赤い袖を兜につけた騎士はラーンスロット卿だ。馬の乗り方や鋭い打ち方でよくわかる。」
アーサー王は、このようにおっしゃって、ラーンロット卿の勝ちを認めたのであります。
ダイヤモンドはやはり大きさが気になるものですが。たとえば、「カリナン・ダイヤモンド」1905年1月25日に、南アフリカで発見されたダイヤモンド。原石で、約3″