コーヒーとコル・ロオレ

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コーヒーは、美味しいものですよね。というよりも生活の中での句読点になっています。まず、朝目覚めての、一杯。一日、だいたい四杯くらいは飲んでいるでしょうか。
コーヒーは飲むばかりでなく、歌も。たとえば、『コーヒールンバ』。

🎶 むかしアラブの えらいお坊さんが…………………。

そんなふうにはじまったような記憶があります。歌手は、西田佐知子で。
音楽とコーヒーなら。ベートーヴェン。ベートーヴェンはコーヒーがお好きだったらしい。「一杯のコーヒーに、六十粒のコーヒー豆」。ベートーヴェンhかたくそう信じていて。毎回、コーヒーを淹れる時、コーヒー豆を六十粒数える習慣になっていたそうですね。
コーヒーが出てくるミステリに、『死のミストラル』があります。1975年に、ルイ・C・トーマが発表した物語。

「ほかほかのブリオッシュを横眼でにらんだだけで今朝はカフェ・オ・レさえ入れていない。」

これは、ブールージェ警視の様子。朝いちばんに、事件のために呼び出されたので。ふだんの、ブールージュ警視は、カフェ・オ・レにブリオッシュ、そしてベーコンを四枚添えた玉子焼きだと、説明されています。
まあ、フランス製ミステリで、コーヒーまたはカフェ・オ・レが出てこないほうが不思議かも知れませんが。
また、『死のミストラル』には、こんな描写も。

「山羊皮のコートを脱ぐと、下にはマルチカラーのタートルネックのセーターを着こんでいる。」

これは、パトリックという青年の着こなし。タートル・ネックは、今、世界中の青年に愛用されているでしょう。いや、青年ばかりか、世界の老若男女に。
フランスではタートル・ネックを、「コル・ロオレ」c o I r o ulé
と呼ぶそうですね。「丸くなった襟」とでもいえばよいのでしょうか。
さて、いい加減着古したコル・ロオレで、数えもしないコーヒー豆を挽くとしましょうか。

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