カジノとカフ・リンクス

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カジノは、カシノのことですよね。
「カジノ」c as in o は、「カシノ」とも訓むんだそうですね。イタリア式には、「カジノ」。イギリス式には、「カシノ」。まあ、どちっも間違いではないのでしょう。
もともとはイタリア語の「カーサ」c as a から来ているんだとか。「小さな家」だったので、「カジノ」の言い方が生まれたんだそうですね。
カジノとおしゃれももちろん関係がありまして。「ブラック・タイ着用」。カジノにはディナー・ジャケットで入場することになっています。
どうしてカジノとブラック・タイとが関係しているのか。「私は紳士であります」ということの、無言の宣告として。ディナー・ジャケットを着ている以上、紳士で、紳士はイカサマなどしないことになっているからです。
カジノが出てくる小説に、『帰郷』があります。大佛次郎が、昭和二十四年に発表した物語。

「………どこかのカジノへ行って、ルーレットやバッカラの賭に大きく勝って帰る時に限って…………………」。

「孤独」を感じという。これは主人公の、「守屋恭吾」の感想として。背景は、戦前のヨオロッパになっているのですが。
では、実際の大佛次郎は、いったいどのようなお方だったのか。

この君
いつ見ても
初陣の若大将
金甲燦然
銀鞍白馬
威あって猛からず
……………………………。

詩人の堀口大學は、『大佛次郎の君』という詩を、そのように書きはじめています。長いのでその全部がご紹介できないのが残念ではありますが。ただ、ひとつだけ。

書物を愛し
猫を愛し

そんな一節も出てくるのですが。

カジノが出てくる小説に、『ホープは突然現れる』があります。2016年に、
クレア・ノースが発表した物語。

「あるときニューオーリンズのカジノでブラックジャックをしていて、男に話かけられた。」

また、『ホープは突然現れる』には、こんな描写も。

「白いシャツに犬の顔を象ったカフスボタンをつけて若い男が……………………。」

ところで、どうしてシャツには、シングル・カフと、ダブル・カフとがあるのでしょうか。
シングル・カフのシャツは実用のシャツ。一般ビジネスマンにふさわしい。
ダブル・カフは紳士用のシャツ。管理職にふさわしいシャツ。いったい自分がどちらの人間なのかによって、シャツを着分けて下さい。
それはそうと、どなたか猫のカフ・リンクスを作って頂けませんでしょうか。

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