ポップ・コーンとポンジー

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ポップ・コーンは、美味しいものですよね。ただ、食べはじめると、止まりません。横にビイルなんかがありますと、ことに。
「止めて止まらぬもの」の代表例でもあるでしょう。
ポップ・コーンは、アメリカ的なたべもの。少なくともポップ・コーンがアメリカ生まれであるのは、間違いありません。
物の本によりますと。ポップ・コーンは、1630年2月22日にはじまっているんだとか。イギリス系植民地で。クアンドクイナという家で、お祝いのたべものとして考えられたんだそうですね。
ただし、「ポップ・コーン」がアメリカ英語として使われるまでには、やや時間がかかったらしい。
ウイリアム・フォーが、1819年に書いた『アメリカでの記憶の日々』の中に、「ポップ・コーン」が。これが比較的はやい例だと考えられています。
ポップ・コーンが出てくるミステリに、『悪の起源』があります。1951年に、エラリイ・クイーンが発表した物語。

「あの下に見えるポップコーンのような家や、正面だけ大げさに飾った店のことじゃありません。」

これは、ミセス・プライアムの科白。
また、『悪の起源』には、こんな描写も。

「彼がスラックスに絹紬のシャツに葡萄酒色のコール天のジャケットという無事な、くだけたいでたちで現れると…………………。」

文中の、「絹紬」とはどんな生地なのでしょうか。私は勝手に、「ポンジー」p ong e e ではないかと、想像しているのですが。もともとは野蚕糸で織った生地のこと。表面に節糸があらわれるのが特徴の絹地。
ポンジーのシャツを着て、ポップ・コーンを。でも、こぼさないように気をつけなくてはいけませんね。

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