ローズマリーとロール・ネック

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ローズマリーは、ハーブのひとつですよね。
r os em ary と書いて、「ローズマリー」と訓むんだそうです。
日本語だと、マンネンロウ。漢字は、「迷迭香」。
ローズマリーは薬草でもあり、また料理にも使われることがあります。
でも、ローズマリーは、女の人の名前にもあるのですね。
たとえば、「ローズマリー・ヴィアリー」だとか。
ローズマリー・ヴィアリーは、1918年12月12日生まれのイギリス人であります。
「ローズマリー」の名前がそうさせたのか、アマチュア園芸家。
1989年には、著書『ローズマリーの庭にて』を出版してもいます。ここでの「ローズマリー」は、ハーブのほうではなくて、「ローズマリーさんちの」といった意味になっています。

「丸くロール状にするメリットは、雨が降っても中にしみ込みにくいことだという。大きいだけあって一つが約二百五十キロもあるが……………………。」

ローズマリー・ヴィアリー著『ローズマリーの庭にて』には、そんな話も出てきます。
ローズマリーは野原の「干し草」に興味を持って。
ローズマリー・ヴィアリー著『ローズマリーの庭にて』のひとつの特徴は、チャールズ皇太子が、「序文」を寄せていることでしょう。

「それは彼女がイギリスにおけるガーデニングの歴史と精神性を熟知しているからであり、庭づくりを語らせたら彼女の右に出るものはない。」

チャールズ皇太子は「序文」の中に、そのように書いています。
では、チャールズ皇太子はなぜ、『ローズマリーの庭にて』に、序文の筆を執ったのか。
チャールズ皇太子自身、私邸、「ハイグローブ」の庭園を、ローズマリーにお願いしているからなんですね。

ローズマリーが出てくるミステリに、『ようこそグリニッジ警察へ』があります。イギリス人作家、マレー・デイヴィスが、2013年に発表した物語。

「オリーヴとローズマリーを入れたローフをオーブンから出してたところなんです」。

これは、グリニッジ警察のスー・ジョーンズの科白として。そこに、主任警部の、
パツィ・チャークが訪問した場面。
また、『ようこそグリニッジ警察へ』には、こんな描写も出てきます。

「その男はタッセルのついたローファーをはき、スポーツジャケットの下に黒いシルクのロールネックを身につけていた。」

これはパツィが、パブで見かけた男の着こなし。
「ロール・ネック」は、イギリス英語。アメリカでのタートルネックに相当します。昔の日本語なら、「とっくり首」でしょうか。もし、直訳するなら、「巻首」かも知れませんが。
どなたか絹のロール・ネックを編んで頂けませんでしょうか。

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