シリアルとシューズ

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シリアルはよく朝に食べることが多いですよね。グラノーラだとか、ミューズリーだとか。時には、イチゴだとかバナナだとかを加えたりして。まあ、言ってしまえば、「雑穀の粉末食」ともなるもですが。
シリアル cereal はラテン語の「セレス」 Ceresから来ているんだそうですね。セレスは、「豊穣の女神」。
「美貌の女神」と言って良いのか、どうか。キャサリン・ヘップバーン。キャサリン・ヘップバーンは若い時、毎朝、シリアルを食べていたんだそうですね。学校の寄宿舎で。その学校が、「ブリン・マー」。ブリン・マーはかの津田梅子が学んだ名門校。名門校で、お嬢さん学校で、特に成績優秀者でなければ入れない学校。
アメリカには「ブリン・マー弁」というのがあって、とても上品な話し方のこと。キャサリン・ヘップバーンはブリン・マーに入って、次の朝、食堂に。食堂で朝ごはんを食べていると、こんな囁きが耳にはいってきて。
「あの子、見て。きれいだけど、きどってると、思わない?」
もちろん、キャサリンのことを。この級友の言葉を耳にしてから、キャサリンは食堂には行かないことに。自分の部屋で、シリアルとミルクを。『キャサリン・ヘップバーン自伝』に出ている話です。まあ、傷つきやすいお年頃というのはあるんでしょうね。ブリン・マー時代のキャサリン・ヘップバーンは、もちろんスカートをはいていました。スカートの前に、大きな白いボタンが並んだ、フレンチ・ブルーの、フレア・スカートを。
ただ、ほんとうはスカートよりはパンツ姿のほうがお好きだったようですが。少なくとも私生活では晩年に至るまで、パンツを愛用したようですね。
1928年に。キャサリン・ヘップバーンは『大きな池』という演劇に出ています。この舞台でももちろん、スカートに絹のストッキングをはいています。その相手役が、ケネス・マッケンナ。ケネス・マッケンナは、当時のことですから、白の、オックスフォード・バッグズ。これに、コレスポンデント・シューズを履いています。言うまでもなく、白と黒とのコンビネイション。時には、スペクターズ・シューズも履いてみたいものですね。

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