マーラーとタキシード

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マーラーといえばもちろん、グスタフ・マーラーでしょうね。
マーラーはたくさんの名曲を作っています。『交響曲第四番 ト長調』とか。『交響曲第四番 ト長調』は、1899年の夏に作曲がはじめられたと考えられています。
マーラーの曲はたいてい夏に、作曲。というのはふだんは指揮で忙しくて、夏休みを作曲の時間にあてていたからです。
『交響曲第五番 嬰ハ短調』も同じように、夏休みの作曲。1901年の夏に着手して、1902の秋に完成しています。
1902年の三月には、グスタフ・マーラー、アルマと結婚も。
ところで『交響曲第四番』と、『交響曲第五番』にはちょっとした違いがあるんだそうですね。『交響曲第四番』までは、まずピアノ曲として作り、そこから拡げて、交響曲に。
でも『交響曲第五番』からは、はじめから交響曲の構成として作曲したんだとか。『交響曲第五番』は、1904年。ケルンで、初演。マーラー自身の指揮によって。10月18日のことであったという。
『交響曲第九番 変ニ長調』が初演されたのは、1912年6月26日に、ウイーンで。
1912年のプラハで、カフカはなにをしていたのか。
タキシードを作っていた。1912年1月2日の『日記』に詳しく書いています。

「絹で裏打ちと縁どりがしてあっても、胸のところをボタンでとめることができるタキシードを望んだ。」

フランツ・カフカのお父さんは、プラハで高級洋品店が開いていた。その洋品店に出入りしていたテイラーに頼んで。もっともカフカはふだんから、このテイラーの仕立てる服を着ていたようですが。
この『日記』を熟読するかぎり、カフカはボタン位置の高いタキシードを注文したようですね。
タキシードを着て。マーラーを聴きに行くのは、夢ですよね。

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