ダフネは、女の人の名前にありますよね。D aphn e と書いて、「ダフネ」と訓むんだそうです。
ダフネで、作家でということになりますと、ダフネ・デュ・モーリアでしょうか。また、「ダフネ・デュ・モーリエ」と表記されることもあるようです。
ダフネ・デュ・モーリアは、1907年5月13日に、倫敦に生まれています。ダフネ・デュ・モーリアの代表作は、『レベッカ』でしょうか。1938年に、ダフネ・デュ・モーリアが発表した物語。
この『レベッカ』に反応したのが、ヒッチコック。ヒッチコックは1940年に『レベッカ』を映画化しています。
1963年にヒッチコックは、『鳥』の映画をも作っています。この映画もまた、ダフネ・デュ・モーリアの小説『鳥』を原作としているのですね。
ダフネ・デュ・モーリアは作家になってから、「奇妙な味」の小説を書いたように、少女期から「奇妙な少女」だったと伝えられています。
たとえば。「エリック・エイヴォン」。ダフネ・デュ・モーリアは、「自分はほんとうはエリック・エイヴォンという名の少年なんだ」と。「ダフネは仮の存在なんだ」と。
それで、エリックであるところのダフネは、男の子の恰好をして、男の子のするクリケットに夢中になった時期があるんだそうです。
また、大人になってからも、男の子のように女性を愛することもできたらしいのです。
ダフネ・デュ・モーリアの小説『レベッカ』を読んでいますと、朝食の光景が何度も出てきます。
「バターをたっぷり使ったクランペットがいまも目に見える。それに三角形のパリッとしたかわいらしい小さなトースト、さっくりと軽い熱々のスコーン。何をはさんであるのか、謎めいた風味のとてもおいしいサンドイッチ。」
まだまだ、続くのでありますが。
ダフネ・デュ・モーリアのおじいちゃんが、ジョージ・デュ・モーリア。このジョージ・デュ・モーリアが、1894年に書いた物語が、『トゥリルビイ」なのです。そしてこの芝居から生まれたのが、帽子の「トゥリルビイ」であるのは、ご存じの通りでしょう。
ダフネが出てくる短篇に、『てんとう虫』があります。英国の、D・H・ロレンスの書いた物語。
「レディー・ダフネ! いいですね。レディー・ダフネ! 美しい名前だ。」
ディオニス伯爵の科白として。
D・H・ロレンスの短篇のひとつに、『狐』が。この中に。
「………ダークブルーのコートを着、ダークブルーの大黒ずきん型の帽子をかぶったバンフォードの小柄な姿が見えた。」
そんな文章が出てきます。「大黒ずきん型の帽子」。私は勝手に、タモシャンターだろうと、検討をつけているのですが。
正しくは「タモシャンター」。でも、時と場合によっては単に、「タム」とか「タミイ」と呼ばれることもあります。
タモシャンターは、スコットランドの古い民族帽。1887年頃からはやや一般化して、おしゃれの小道具とし、女性の間でも用いられるようになったんだとか。
1894年の『トゥリルビイ』には、「タモシャンタード」の言葉も使われています。
どなたか本格的なタモシャンターを作って頂けませんでしょうか。